
アコムで始まった収入証明書の提出要請
少し前から、アコムがそのホームページ上で「収入証明書ご提出のお願い」と題するページを公開し、現在お借入中のお客様に理解を求めていたことをご存知でしょうか。内容は次の通りです。

つまり、これはアコムだけでなく、プロミスもSMBCモビットもアイフルも事情は同じです。消費者金融会社は貸金業法によって規制されているため、
・ご利用限度額が50万円を超える場合
・ご利用限度額と他の貸金業者からのお借入の合計額が100万円を超える場合
・既に提出済みの収入証明書が3年以上経過している場合
のいずれかに該当する利用者がいる場合には、法律上、彼ら彼女らに対して収入証明書の提出を求めないといけません。このような提出を求めないで「貸せます!」などと謳う怪しげな業者がいたなら、それは間違いなく違法業者なので絶対に引っかかってはいけません。 もし提出を求めないと貸金業法違反となるので、アコムやプロミスなど貸金業者のほうが金融庁からお叱りを受けることになってしまいます。
アコムから収入証明書の提出を求められて不愉快に感じている利用者の方もいらっしゃるかもしれません。しかし、アコムのようにホームページのトップページでわかりやすく収入証明に関するメニューを設置し、このようにきっちり理解を求めているのは、非常にアコムらしい心遣いでもあるのです。SMBCモビットのホームページなんてどこを探してもアコムのような丁寧な事情説明はされていません。
消費者金融から収入証明書の提出を求められたら?
一方で、このような貸金業法の影響を受けることなくカードローンを提供している会社もあります。銀行です。銀行は銀行法に従って営業しているため、貸金業法の影響など受けません。すなわち、所得証明書の提出基準は消費者金融とは全く別物となっています。「利用者の利用限度額が50万円を超えたから所得証明書の提出を求めなければ」という常識は消費者金融業界の常識であって、銀行にはそのような常識はありません。このページをお読みの皆様がこれから先、どこでどのような借入や返済をなさるにせよ、アコム・プロミス・アイフル・SMBCモビットなどの消費者金融会社と、メガバンクをはじめとする銀行とでは、縛られる法律がまったく異なることを忘れないように願います。そうすれば、みすみす損をする選択肢に飛びついてしまうこともなくなるはずです。ご健闘をお祈りしております。Copyright© 2005-2024 Banking-g.com All Rights Reserved.