優良ソフト闇金を自称するキャッシング屋さんは、勝手に不審者丸出しの在籍確認を職場にかけてくるうえに、ホームページ上の説明が嘘で塗り固められた危険なソフトヤミ金です。すでに警察に逮捕・摘発されたアバロンやピースその他の業者と同様、悪い評判が広まるたびに次から次へと名前を変え、あたかも新規オープンした独立系業者のふりをしているワンパターンな業者でもあります。キャッシング屋さんが警察当局に逮捕される日も近いことでしょう。そもそもからして、キャッシング屋さんは違法融資をおこなう業者ですので、絶対に手を出さないように気をつけてください。

ヤミ金もソフト闇金も同じ

　ソフトと付かない一般的なヤミ金の場合、金融庁に正規登録されてある正規業者の住所や屋号・商号や登録番号を勝手に使って成りすましたり、あるいは実在しない架空の住所や登録番号をでっち上げてホームページに記載したりと、ともかく正規の登録業者に見せかけようとします。しかし、このキャッシング屋さんは自ら法律を守らない違法な存在であると宣言しているので一層の注意が必要な存在となります。

　最近のソフト闇金はとても親しみやすいデザインでホームページを作り、お金にせっぱつまっている人たちを安心させようと必死になっています。しかし、違法業者はしょせん違法業者です。法律を一切無視すると言い切っている違法集団ということを、くれぐれも忘れないようにしてください。

正規の会社は本当に駄目だったのでしょうか

　今回のような闇金融について非常にもったいないと感じるのは、もしも正規業者に申し込んでさえいれば本当は意外とあっさり審査を通過して借りられていたかもしれないのに、深く考えずにまんまと胡散臭い業者を頼って人生を棒に振ってしまうことです。これは本当にもったいないと言わざるを得ません。本当にお金がご入り用であるなら、やはり正規の会社を頼るに限ります。

　たとえば、その知名度の高さゆえに敷居も高いと誤解を受けているこちらの銀行ローンは、アルバイトやパートに派遣社員、契約社員の方々はもちろんのこと、実は収入源が年金だけとなっている年金受給者の方々でも来店不要でご利用いただけるとてもよくできた商品となっています。さすが、資本金が軽く1兆円を超えるだけのことはあります。しかも、借入10万円以下なら月々2,000円の返済でもOKです。いつ消息不明になるかもわからない怪しい業者と比べて一体どちらが融資体力がありそうでしょうか。

　あるいは、こちらの老舗ローン会社はこのご時世に「最短18分でご融資可能」に「土日祝・夜間でも24時間お振込みOK」をも前面に打ち出すなど、実はその対応力に定評があります。

　最終的にどこの会社からお金を借りることになるとしても、必ず正規の会社だけを頼るようにしてください。まだ正規の金融会社から借りられる可能性が残っているのに、自ら進んで危険な業者へと向かうなど人生の無駄遣いです。まだ正規業者から借りられる可能性が残されているのに、人生を台無しにさせられる危険な違法業者のほうばかり向いているなど、優先順位を見失っているとしか思えません。一度きりの人生ですからどうぞ大切になさってください。

キャッシング屋さんが自称する利息にも要注意

　あくまでホームページ内の説明では、このキャッシング屋さんの利息は1週間2割か10日で3割に手数料が3,000円となっています。よくある鉄板サイクルですね。

　しかし、近ごろ登場するこの鉄板サイクルのソフトヤミ金がよくトラブルを起こしているので知らない人のほうが少ないかもしれませんが、キャッシング屋さんと同じく、ホームページ上の利息と現実に強要される利息がまったく異なっている暴利であることなど多々あります。「私は負担の少ないお利息でご融資させていただこうと進めていたのですが、上司にストップをかけられてしまいました。通帳を拝見したところ他社ではもうお借入れできない状態のようですので、初めてお取引いただく弊社としてはこのお利息でのご融資となります」などとサイト上の説明とは似ても似つかぬ暴利を強要されることは、もはや当たり前となっているのです。

　そんな条件は到底受け入れられないとキャンセルをしようとすると、「融資の準備は完了していたのに、今さらキャンセルとなると解約手続き費用として7万円もかかりますよ、大丈夫ですか。このまま素直に借りたほうが明らかに負担が少ないですよ」と、半ば脅迫されることになります。個人情報をすべて握られてしまっているので、どうしても逃げることができないのです。緊急連絡先を教えてしまっている方は特に危うい状況にあります。

　もちろん、それでも何とかしようとヤミ金対応専門の司法書士や弁護士先生に依頼をしても、そんなのおかまいなしとばかりに職場や親戚、近隣住民にまで嫌がらせ電話がかかってくることもありますし、私個人が実際に知っている話ですと、闇金対応を専門にしている大阪の司法書士事務所の全ての回線をパンクさせて、司法書士側がその業者対応から手を引いた事例すらあります。これは司法書士側の完全敗北でした。

　「ソフト」などと勝手に自称しているだけで正規業者ではなく違法金融であると自ら言い放っている何でもありの違法集団ですからもはやホームページに記載のある利息など借金で首が回らなくなってまともな判断ができなくなっている人を釣り上げるための単なる釣りえさ程度にすぎません。

なぜ闇金から借りてはいけないのか

　ソフト闇金を利用すると、遅かれ早かれあなたの口座は凍結されて使えなくなります。下手をすると、残りの人生はそのままずっと口座を開設できないままとなってしまいます。なぜなら、あなたの口座も犯罪者と取引実績のある犯罪加害者の口座になるからです。

　ソフト闇金があなたの口座へ融資をする際、送金元の口座は当然ソフトヤミ金名義の口座ではありません。お金に切羽詰まって業者に売り払われた多重債務者名義の口座もあれば、返済のためにあなたの口座へ振り込んでくる他の現役多重債務者口座の場合もありますし、あるいは特殊詐欺で奪い取られた被害者名義口座もあります。そのいずれの場合にせよ、違法業者から見れば結局は犯罪用の使い捨て口座に過ぎません。

　銀行勤務の経験を持つ人間にとっては当たり前の話ですが、犯罪による収益の移転防止に関する法律（いわゆる「犯収法」）は年を追うごとに厳しくなっています。楽天銀行の口座凍結騒動を覚えている方も多いかと思われますが、あれなどその典型とも言えまして、不特定多数の口座と頻繁にやり取りがあるというだけで、反社会的勢力との取引を疑わないといけなくなっています。銀行員によって疑わしいと判断されればモニタリング対象に放り込まれますし、疑惑通りに犯収法の「疑わしい取引」に該当すると判断されれば、早ければモニタリング対象となった当日にそのまま凍結されます。この対応が遅れると今度は銀行側が金融庁から怒られてしまうので、問答無用でまずは凍結となります。闇金業者のように他人名義の口座を使っていることが明らかな場合など、もうスピード凍結です。やり取りがある関連口座もひっくるめてまずは止めます。

　さらに言うなら、最近は反社会的勢力への取締りが厳しくなったために、闇金からお金が振り込まれた口座のみならず、その口座の名義人が他の金融機関でも保有している口座も一つ残らず凍結されていき、以後は他のどの金融機関へ行っても口座開設は拒絶されることになります。JAバンクだろうが信用金庫だろうが地方銀行だろうが信用組合だろうが、口座開設どころかすべての取引を拒絶されます。違法業者とのやり取りが確認された口座の名義人はブラックリスト名義人として警察行政および各金融機関間で情報共有されるからです。

　そして絶対に覚えておいていただきたいのですが、ソフト闇金に口座を売り渡してしまった場合、たとえ生活困窮した多重債務者であっても警察に逮捕されています。いちいち報道されていないだけで、逮捕されています。以前から保有している口座を売ったなら犯収法違反となり、売却目的で口座を開設してすぐ売ったのであれば銀行に対する詐欺罪となり、逮捕されています。

　口座売買や譲渡は一般に考えられているよりはるかに重罪となります。警察や銀行を完全に敵に回す最悪の犯罪行為ですので、絶対に手を出さないようにしてください。

違法金融に関わると絶対に後悔します

　すでにキャッシング屋さんに申し込んで被害に遭っている方もいらっしゃるかもしれませんが、たとえ現時点ではトラブルになっていなくとも、このような怪しい業者に手を出すと必ず将来的に後悔することになります。断言します。どれほどお金に困っていたとしても、最後の最後まで正規の金融会社を頼るようにしてください。一見すると遠回りをしているかのように感じるかもしれませんが、結局はそれが損をしないで済む選択肢なのです。