「バイセル（Buysell）」で給料ファクタリングをお願いしようと検討中の方に、ぜひ忘れないでいただきたいことがあります。給料ファクタリング業者はCICのような信用情報機関に加盟できないので、利用者は何回ファクタリング業者への精算を無視して飛ばしまくっても自分の信用情報に傷がつくことなどないですし、今後の人生で予定される借入に何の影響もありませんが、たとえそうであっても給料ファクタリングを利用することによる金銭負担は、借入として考えると利息1千％レベルすら超える借金になるということです。給料ファクタリング・給与ファクタリングを利用しようかと検討中の方々が最後まで申込みに二の足を踏む最大の理由は、この実質的な負担の重さにあると言っても良いことでしょう。何しろ、どのような仕組みで負担が重いのかが、ホームページを見ただけでは非常にわかりにくいのです。

給料ファクタリングはこう考えるとわかりやすい

　たとえば、どこかの給料ファクタリング業者で30万円の月給のうち7万円分を4万円で買い取ってもらう場合を考えてみます。7万円を4万円で売却するという時点でなんとも悲しい話ではありますが、それはさておき、給料日が来て会社から受け取る30万円のうち7万円をすぐにファクタリング会社へ入金（精算）しなければなりません。これがいわゆる「4の7」、4万円入金の7万円返しです。さて、買い取りから一週間後が給料日の場合、その負担がどれくらいとんでもないことになっているかをご存じでしょうか？これは年利2,234％の融資と同じ負担なんです。どうでしょう、この軽く2千パーセント超えの借金地獄状態でファクタリングの自転車操業になってしまっている方はいませんか？この自転車操業から抜け出したいと考えたことはありませんか？

　この「4万円入金の7万円返し」を借金の利息で例えるなら、あなたは4万円の借入に対してほんの一週間で3万円もの利息を払って合計7万円で完済しているという話です。とてももったいない実感がわいてきませんか？ 友人から4万円を借りて一週間後に「7万円で返してくれ」などと言われたら、「ちょっと待ってくれ」と感じることでしょう。それくらい、この高負担は貸金業の世界ではまずあり得ないことなのです。カードローンやキャッシングの借金なら、これほど短期間にこれほど重い負担が発生することは絶対にありません。あるとすれば違法な融資、つまり闇金だけです。

　この高負担ゆえに給料ファクタリングは給料減額サービスなどと揶揄されますし、言葉の問題として「利息」や「年利」に「返済」という言葉が取引の中で存在していなくとも、とても損をしてしまっていると感じられることでしょう。どうせ10万円以下の少額をご希望であるなら、私なら下でも説明しますように、こちらのような体力あふれる銀行ローンにあえて希望金額を低くして申し込むほうが、結果的に実は審査や負担の両面からも正しい選択肢ではないかと考えます。カードローンなら給料日に全額を完済しなくても良いわけですから、負担が天地の差となります。

　公式サイトの説明ではわかりにくくなっている給料ファクタリングの負担の重さですが、考え方をちょっと整理するだけで簡単にその実態を理解できます。バイセルで給料を何万円で買い取ってもらえたなら、カードローンへ申し込むより負担を小さくできるでしょうか。これも簡単に比較計算できます。

　金融サービスを利用して馬鹿を見ないためには、負担の重さを簡単にでも整理してから賢く申し込んでいきましょう。

バイセル（0357860024/08075083413）は合同会社英知（寺原恒雄代表）が運営

　現在、給料ファクタリングサービスを手がける会社や個人事業主は非常に増えています。このバイセルは東京都中央区日本橋にある業者で、公式ホームページに記載の運営者情報は次の通りです。
・バイセル（合同会社英知）
〒103-0026 東京都中央区日本橋兜町5-1
寺原恒雄 代表
0357860024（03-5786-0024）
08075083413（080-7508-3413）

　運営会社名や電話に住所まできっちり記載されていますし、合同会社英知の公式サイトでは代表者の氏名まで明記されているので、非常に好印象です。Twitter系の怪しい自称ファクタリング業者とは信用度が雲泥の差と言えます。

「08075431878」は取り立てに使われている電話番号

　公式サイトには記載がないですが、「08075431878（080-7543-1878）」はバイセルが取り立てに使用している電話番号として確認が取れています。もしこの電話番号からの着信を受けたなら、精算遅れがないかの確認をしたほうが良いでしょう。

給料ファクタリングの負担は借入ではあり得ない重さ

　下でも説明しますように、給料ファクタリング利用時の負担を年利で換算すると、闇金レベルの高負担となります。このことはぜひ覚えておいていただきたいです

　だからこそ、悪徳ファクタリング会社ほど「ファクタリングはキャッシングやローンの借入れと違って利息はありません！利息が存在しないのだから返済も当然ありません、つまり融資よりも負担が軽いんですよ！」などと詐欺師そのものな虚偽説明をしてくれます。だからこそ、本当に信頼して良い業者であれば、「ファクタリングはあくまで最後の手段です。何度も繰り返して再契約でリピートするなどお薦めできません」と注意してくれるのです。

バイセルの給与ファクタリングを借入で表すと何％の借金か

　たとえば、バイセルへ申し込んで20万円の給料の10万円分をファクタリングしてもらうとします。この場合、発生している負担を借入として年利で換算すると、一体何パーセントの年利負担になっていると思いますか。カードローンの借入と比べて、一体どちらがお得になるかを考えてみましょう。

　10万円の給料を何万円以上でファクタリングしてもらえるなら、たとえば年利20パーセントのローンの利息より負担が軽くなるでしょう？

　結論から先に書きますと、10万円の給料を買い取ってもらうなら、買い取り額は「9万8千383円」以上でなければ年利20パーセントのカードローンのほうがお得です。さて、みなさんはこれより高くファクタリングしてもらえそうですか。

手数料10％ですら「年利1千％を超える借入」になることも

　バイセルの口コミを確認していると、手数料率は「30％超え」が散見されますが、ここではバイセルにとって計算が非常に有利になるように、口コミで私はいまだかつて確認できない「10％」という低い買取率で計算します。

　この場合、融資として年利を算出すると実は最低でも年利121％を超える借入に相当する高負担になります。バイセルはあくまでもファクタリング業者であって貸金業者ではありません。しかしながら、負担をわかりやすくするために貸金業の借金でたとえると、この負担は法定利息を大幅に超えている闇金レベルの借金となります。

　入金日から給料日（精算日）まで丸々一か月の30日間あったとしても、計算式は

「10000÷30×365÷100000×100＝121.67％」

で121.67％の借金という非常に重い負担となります。これが給料日まで30日間ではなく7日間しかない場合ともなると、

「10000÷7×365÷100000×100＝521.43％」

で521.43％の借入と、もはや自転車操業でペダルをこいでいる姿しか見えないヤバい負担となります。この場合、あなたは9万円の借入に対して7日間で1万円もの利息を払って10万円で完済しなければならないという状況になっているのです。これは闇金マンガのナニワ金融道でもおなじみ「トイチ（十日で1割）」の利息より重い負担ですからね。給料10万円を「元金」、買取金額との差額である1万円を「金利」とみなせるので、実際に給料日までの7日間でいかに重い負担が発生しているかを簡単に浮き彫りにできます。10％の手数料で521％ですから、30％である「7万入金の10万戻し」や「3万5千円入金の5万円戻し」だともっと跳ね上がります。

　「7万円入金の10万円戻し」や「3.5入金の5戻し」で給料日まで7日間しかないと、年利換算で1,564％の借金と同じ負担となります。軽く1千パーセントを超えました。これはもはや世紀末的な高負担です。こんなの返せなくても当然ですよね。どうでしょう、手数料30％である「手元3.5の戻し5」で給料日まで一週間のファクタリングなんて珍しくもないですが、年利1500％の借金だという自覚はありましたか？このあたりの負担で利用してしまっている人はけっこういるんじゃないですか？

　給料ファクタリング業界の口コミを確認すればするほど、利用している方々の多くがこの非常にヤバい闇金レベルの日数で利用しまくっています。これでは、再ファク地獄から抜け出せないのも当然でしょう。給料日を目がけて自転車操業で必死にペダルをこいでいる様子が手に取るようにわかります。

　さて、ここでとてもシンプルな疑問が浮かびませんか。給料日までの現金調達を考えた場合、「本当に給料ファクタリングでないといけないのか」という疑問です。たとえば、わずか10万円台、あるいはたった数万円という少額をご希望であるなら、ファクタリングより少額融資のほうが負担と審査のそれぞれではるかに賢い選択肢となるのではないでしょうか。

　融資の場合は100万や200万円などと高額融資を希望すれば審査はずっと厳しくなりますが、一方で、このような給料レベルの少額であれば話は変わってくるのです。

本当に給料ファクタリングが正解なのでしょうか

　この手の給料ファクタリング問題で何よりもったいないのは、もしも少額融資を選んで申し込んでいたなら本当は審査に通ってお金を借りられていたかもしれないのに、軽い気持ちでまんまと給料ファクタリングに手を出したせいで再契約地獄になってしまうことです。これは実にもったいないことです。

　たとえば、その知名度の高さゆえに敷居も高いと誤解されているこちらの銀行ローンは、アルバイトやパートに派遣社員、契約社員の方々はもちろんのこと、実は収入が年金しかない年金受給者の方々でも来店不要でご利用可能な実に行き届いた商品となっています。さすが、資本金が軽く1兆円を超えるだけのことはあります。しかも、借入10万円以下なら返済は月々2,000円からでもOKです。ただのファクタリング業者と比べてさて一体どちらのほうが融資体力がありそうでしょうか。

　あるいは、こちらの老舗ローン会社は今のご時世に「土日祝・夜間でも24時間お振込みOK」「最短25分でご融資可能」をも前面に打ち出すなど、実はその対応力に定評があります。

　最終的にどこのどのような会社をご利用になるとしても、必ず現実に発生する負担の重さを理解したうえで申し込んでください。そうでなければ、間違いなく後悔することになります。

バイセルに今まで支払ったお金を取り戻そう

　これまでその違法性が問われていた給料ファクタリングですが、金融庁が正式に給料ファクタリングを貸金業であると認定し、当然に法廷でも「給料ファクタリング取引は貸金行為である」との判断が下されたことで、貸金業としての登録をしていない業者は違法な融資業者という扱いになりました。これまでの取引履歴や記録はすべて大切に保管しておいてください。取引履歴が手元にない方は、今のうちに業者へ請求しましょう。また、その際の各業者や相手方弁護士とのやり取り・通話内容はすべて録音しておくことをお薦めいたします。きっとその録音が役立つ日が来ます。

　上述のように、たとえば、「3.5入金の5返し」で給料日まで7日間しかないという取引は、給料ファクタリングではありがちな取引ですが、この契約を年利にすると1,564％となります。給与ファクタリング業者は貸金業と認定されましたから、貸金業の規制で考えると上限金利20％との差額の1,500パーセント以上の金額はいわゆる過払い金となります。

　そもそも、給料ファクタリングは貸金業と認定されたので、貸金業登録がない時点でどのような利息であろうと無登録業者、つまりはヤミ金となります。さらに、年利数百パーセント以上の暴利をむさぼる闇金については、平成20年6月10日のいわゆる「ヤミ金元本返済不要」を示した最高裁判決により、過払い金どころかこれまで支払ってきた元本と利息の全額を損害として取り返せるようになっています。給与ファクタリングで貸金業に反しないための手数料は、給料日まで30日間で2％以下が目安です。しかし、現実にこんな取引はありません。それくらい、年利換算するととんでもない取引ばかりだったのです。

　つまり、一度でも利用された方の誰にも返還されるべきお金が発生していますし、ひたすら再ファクを繰り返していた人ほど、よりたくさんの取り戻すべきお金が存在することになります。

　「再契約できなくなった、どこか新規できるとこないかな」と探すだけではなく、それと同時に今まで支払ったお金のすべてを取り返すという金策も考えてみてはいかがでしょうか。

　給与ファクタリング業者への対応を得意とする専門家はまだほとんどいないですが、私が確認できる限り、たとえばこちらのように毎月大量の給与ファクタリング対応をこなしている法律事務所は一部に存在しています。貸金業法を無視した取り立て電話など、早ければその日のうちにストップさせてくれます。

　ぜひ覚えておいて欲しいのですが、多くの方の毎日を悩ませている給料ファクタリング問題は、実は専門家にとっては簡単に解決可能な問題です。そのことはぜひ覚えておいていただければと思います。

給料ファクタリングか融資か、どっちが良いのかはケースバイケース

　給料ファクタリングの利用メリットがないわけではありません。最初にも言及しましたが、給料ファクタリング会社は信用情報機関に加入させてもらえないサービスなので、どんなに悪質な金融事故を起こしているブラック入りした人間であってもファクタリング業者にはバレないので、基本的に現金化対応してくれます。また、買い取ってもらった利用者が何社ファクタリング会社への精算を飛ばしまくっても自分の信用情報には傷をつけずにいられますし、今後の人生で利用する借入には何ら影響もないです。この点では、融資業者から絶対に借りられないくらい信用情報が傷だらけの方々には利用するメリットがあるかもしれませんが、メリットらしいメリットといえばこれくらいなのです。即日対応が現実的に信頼できない給料ファクタリングですから、他にメリットらしいメリットなど見あたらないのです。

　つまり、ブラック入りしてもないのに給料ファクタリングを頼らないといけない理由などありません。勝手にブラックリスト入りしたと思い込んでファクタリングに申し込もうとしているのなら、これは本当に人生の無駄遣いです。それくらい、融資やローンとは文字通り「桁違い」に負担が重いサービスなのです。

　給料ファクタリングのご利用をお考えの方は、まず本当に給料ファクタリングしか手段がないのかを少し落ち着いて考えたうえで、賢明な選択をしていただければと思います。