【消費者金融の借金は住宅ローン審査に影響する?当然】
消費者金融からの借入があると、住宅ローンの審査で不利になることすらあれ、有利になることなどありません。ただ、銀行カードローンからの借金であればまだマシという意識があります。
住宅ローンの審査には返済比率という指標がありますが、一方で借り癖も見られています。借金がある申込み者に対する銀行側の視線を大変ざっくり言いますと、
・「返済比率はできれば30%台前半にしておきたい」
・「転職歴の多い人だと融資実行後も転職するかもしれないからさらに返済比率を下げておきたい」
・「今は借りてなくても他行カードローンが解約されずに枠が残っていると気になる」
・「気になるけれど、過去の借入だし、よくある50万円の枠だと少し安心する」
・「クレジットカードのキャッシングを利用していると大変気になる」
・「同じ金利で同じ借入額であっても、銀行カードローンより消費者金融の利用のほうが気になる」
・「しかも複数社から借入中で、さらに生活費補填目的で、おまけに完済の見通しがないなら本審査は無理と匂わしたい」
という具合です。
オブラートに包んでいますが、つまりはそもそも借り癖がある人は嫌われていますし、銀行カードローンより消費者金融やクレジットカードのキャッシング利用者のほうが敬遠されます。金利が高めのところから借金をしている人に対しては心証が良くないのです。
だからこそ、住宅ローンの審査に通りそうな人には自行カードローンへの借り換えを促進しています。
たとえば、福岡銀行は住宅ローン契約者に対する自行個人ローン契約率を20%にまで引き上げようとしています。この個人ローンにはカードローンだけでなくマイカーローンのような目的別ローンも含まれますが、銀行の姿勢をわかりやすく示す一例と言えます。
消費者金融やクレジットカードのキャッシングなど、金利が高めの借金があるお客様は、焦げ付かないように自行に借り換えさせて管理したいのです。
ということで、消費者金融からの借金があって住宅ローンをお考えの方は、できれば消費者金融からの借入は早期完済を目指してください。