田中商事は創業が昭和46年と、もはや老舗と呼んでも差し支えない歴史ある消費者金融です。会社自体は昭和37年に創業しており、ガソリンスタンド経営などの燃料販売やビル管理なども手がけているなど、戦後の庶民金融や街金の流れをうかがわせます。ただ、ネット申込みができず融資対象は原則23区内のみとなっているなど、今どきのローン商品としては一長一短な部分も垣間見えます。

　田中商事のご利用をお考えだった方の中には、もちろん田中商事の商品が自分にぴったりだという方もいらっしゃる一方で、実際は田中商事よりふさわしい融資商品が他にあるという方もいらっしゃるかもしれません。金利負担が発生する以上、ローン商品のミスマッチは絶対に避けたいところです。

　そこで、田中商事の商品の特徴を見つつ、他のお薦めローンもご案内できればと思います。

田中商事はヤミ金融？

　まず、田中商事には一部で闇金というキーワードがついて回っているようですが、これはかつてこの田中商事に成りすましたヤミ金がいたことが原因だと思われます。実際、個人登録でも法人登録でも「○○商事」という名称は昔ながらの消費者金融でよく見られることから、これを悪用する無登録業者が今でも後を絶ちません。

　さらに付け加えるなら、田中商事の申込みページが
このようにホームページまで昔ながらといったつくりなので、この点もひょっとすると影響しているのかもしれません。

　しかし、
田中商事はれっきとした正規の金融会社ですのでご安心ください。金融庁にも次の通りに正規登録されてあります。

・田中商事株式会社
田中 敏晴代表
東京都知事(12)第00111号
日本貸金業協会会員第003053号
120-0034 東京都足立区千住3-1 ふくとみビル2F
0120663141(0120-663-141)
0338884611(03-3888-4611)

振込ローンの特徴

　田中商事のパーソナルローンでポイントとなるのは、
金利がやや高めとなっている点と、あとは融資対象者は原則23区内に限られる点です。

　金利については、今の時代に15.0%～20.0%というのはやはり少々お高いという印象は否定できません。

　また、融資対象者が原則23区内に限られるということは、一見するとデメリットに思えるかもしれませんが、消費者金融の冬の時代を何度も乗り越えこれだけ長きにわたって貸金業を営めている以上、融資や審査、そして取り立てのノウハウは蓄積されているはずですので、都内の方にとっては頼もしい商品となるかもしれません。

田中商事以外の選択肢は？

　さて、田中商事が都内の方々に向けて頼もしい存在かもしれないことは若干でもお伝えできたかと思いますが、それでも田中商事が自身にベストな選択肢なのか、どこか他にも比較検討してみたいとお考えの方もいらっしゃるかもしれません。そのような慎重派の方に、是非知っておいてもらいたいカードローンがあります。田中商事と違って地域限定ではない、総資産がメガバンク筆頭でもある三菱UFJ銀行が直接発行するカードローン
『バンクイック』です。

　バンクイックについては社会保険はもちろん国保の方でもお申し込みいただけますし、金利負担は年1.4%～年14.6%と、総資産メガバンク筆頭の体力を感じさせます。もし「田中商事が地域限定だと知らなかった」「まずは体力あふれるメガバンクに申し込んでおきたい」とお感じの方には、こちらの銀行カードローンもお薦めいたします。

　かたや地域限定の消費者金融、かたや日本全国どこからでも来店不要で資本金が2兆円に迫ろうかという巨大銀行と、一見すると対極にあるかのような両者ですが、三菱UFJ銀行カードローンはその体力もあって田中商事同様、非常に幅広い方々に利用されているカードローンです。

　申し込んだことがないのは少しもったいないとも言えるカードローンですので、1つの選択肢としてお考えいただければと思います。

さいごに

　重ねてになりますが、田中商事のように庶民金融からの流れを感じさせる貸金業者は、堅実経営を続けているはずです。23区内、特に足立区に在住の方にとっては、頼れる存在になってくれるかもしれません。